1.1.日本のソフト開発について

 21世紀に向かってソフトウェア関係の仕事は、あらゆる分野に広がっています。すでに、第一次産業(農業)から、第二次産業(生産業)、第三次産業(サービス業)に至るまで、コンピューターソフトの進出していない分野は、ありません。現場で実際の作業を行うのは、もはや、人間ではなくなり、人間は、機械を動かすためのソフトを作成し、操作するようになってきました。
 私は、21世紀は、ソフトの時代になると考えます。
 20世紀後半は、働く日本人のほとんどが、サラリーマンになった時代でした。
 21世紀前半は、働く日本人のほとんどが、コンピュータプログラマまたは、コンピュータオペレータになる時代です。事実、その現象は、すでに進んでいるのです。
 なのに、日本の政府は、全くと言っていいほどその対策を考えていません。私のように、ソフトの為に廃人になってしまう人がいるなどということは、分かっていません。ソフト作成の作業の特殊さは、人類が今まで経験したことのないものです。見かけが楽そうなので騙されてしまっています。早急に、ソフト労働に対する基準を検討するべきです。
 また、ソフトのようなサービスは、ただなのが、当然だ。という間違った考え方が、日本人には、根強くあります。
しかし、これでは、21世紀のソフトの時代に、日本人の全てが、ただ働きをすることになります。早急にソフトの価値を、保護する法律を検討すべきです。ソフトの開発には、多大な、人件費がかかるのは、事実なのですから。

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