場所:

ギリシャ共和国アテネアクロポリス−スパルティレオニダス像

日時:

2009年9月25日〜26日早朝7:00スタート

今年こそ完走を!と、リベンジでギリシャまでやってきました。
それにしても、JALにしたら、アテネ到着が夜の10時半過ぎで、ホテルに着いたのは、午前1時頃でした。
何故かって?それは、バスで行ったら1時間ホテルが見つからないで迷ったからですよ。
素直にタクシーで行けば良かった。イタリアと違って良心的だったりして。
とにかく、寝て明日は、選手登録と装備を預けるのと、説明会だ。

そうそう、装備を預けるのは午後から・・・・・・
私は午前中持って行ってまた持って帰る馬鹿をやってしまった。
今年の参加者は、380人で、不景気だというのに異様に多かった。
まず早く寝て明日は、4時に起きて準備だ・・と・・これも間違えで、5時過ぎぎりぎりまで寝ているべきでした。
おっと、前日の夕食は、少しばかり儀式になる。味のないスパゲッティとメインディッシュのない料理なので、自分で勝手にスパゲッティにかけるものを1つ用意して行くこと!が必須だ!
あとは、6時にバスでアクロポリスまで直行して、早々にスタートするのだった。
今年は、月間 1,000km 走って思いっきり鍛えたので初めのうちは快調で、あっという間に80km 地点のコリントスのヘラスカンまで来てしまった。
ここで、去年さぼっていたからと思って、15分で着替えを終えて再スタートした。
何と、7時間30分ぐらいで通過してしまった。
後から考えるとこれがけちの付き始めだった。
それから、というもの、キロ7分を維持し続けることだけを考えて走った。
また、これも、甘さになってしまった。
去年ストップした140km地点は楽勝で通過したものの、サンガス山が近づくにつれて次第に急な登り坂になってしまい、キロ7分なんて到底維持出来なくなってしまったのだった。
それでも、根性で、走る走る。よく見ると、隣を同じ速度で外人さんが歩いてるし。
何やってるんだ私は、と思っているうちに夜中の1時過ぎにサンガス山にたどり着いた。
予定より30分以上遅れている。もう休まずに、山を早歩きで登りはじめた!
と、こ、これは、山道を想像していたのですが、もはや道なんかじゃない!
瓦礫の山をよじ登るのではないか!
萩往還の45°の石段で驚いていたのが馬鹿みたいだ!これは、登山靴でも履いてないと危ない。
せめて、トレイルシューズを持ってくるべきだった。普通のシューズだとグリップしないし、尖った石が刺さるではないか。
それでも、夢にまで見たサンガス山なので、ノーマルシューズで必死に登る・・登れない・・滑る・・・
あ☆崖が・・・・・これで・・・3回ほど滑落しそうになった。
しかし、何とか、運良く頂上まで行けたのだった。
下りも結構急坂で、2回転んで後頭部を打ちそうになってしまった。
来年は、トレイルシューズを持って来よう。と、もうあきらめモードになっているが、予定より1時間遅れているものの完走は、確実に出来るペースでは来ていたのだった。
さあーこれで、もう1山超えれば、後はスパルティまで30km下りなので何とかなるだろう。
と、これが、最後の誤算だった。
とにかく、一山越えればと、根性で走ると、いつまで経っても登りが終わらない。
ついに走れなくなってふらふらしていると、トップの方のお姉さんに「頑張ろうよ!」と言われて抜かれてしまった。「いや、もうだめ!」と応えておいたが・・・・・・・
しかも、頭がおかしくなったのか、前のCPで水を貰うのを忘れていた。
のどが、乾いて死にそうになる。えーーい。背に腹は代えられないと、道ばたに落ちていたペットボトルを拾い飲みしてしまった。うえーーーまじーーーーい。余計にのど乾いた。何か線虫か何かに感染しないだろうか?
と、思っていると、ついに上り坂は終わったのだった。
しかし、完全に消耗してしまい、おまけに喉が異様に痛くて息ができない。
さらに、腰痛も襲ってきた。体を真っ直ぐに保てない。おじいさんの様になってしまう。
しかも、全身の筋肉がきしむ様に痛い。痛い。
うおーーーーーーーー。こんなところで死んでたまるかーーーー。
うおーーーーーーーー!
と、叫びながら、歩く。
後ろから、「大丈夫ですか?」と、抜かしていく人には、「大丈夫じゃない!」
と、応えておいた。

こんな状態でしばらく歩くと、もう立っていられなくなって来た。
仕方がないので、68番のCPで倒れ込んでいると、
「Do you STOP here?」
と聞かれてしまったので、
もう、観念して、「YES」と言ってしまった。
もう、かれこれ30時間も走っているので
頭も朦朧としてるし。
ここで、後10km進んだら本当に死んでしまいそうな気がしたのだった。

それから余り意識が無いので良く覚えていない。
医者に Can you speek English?と聞かれて、
A little! little.... って、スネークマンショウだね。
とにかく喉が痛かったので、
My throat pain pain と言っていたようだが。
All of my muscles pain とも言ったような。
結局点滴を3本うたれてしまった。
3回刺し間違えられながら・・・・・・・

結局、ホテルに帰えされたのは、8時頃でした。
もう、何もしたくないので、シャワーを浴びてそのままふて寝でした。
ああ、あのレストランのハンバーグを食べるのが目標だったのに。

点滴の効果か、次の日は、それなりに動けるようになった。
スパルティの遺跡を見学してから、市長さんとの昼食会だ。

結局、また、完走を逃してしまった。
でも、疲労骨折してリタイアするよりましだ。
それは、私の主義に反するのだ!
とにかく、楽しんで走れなくなったら、やめた方が良い。って、どんなんが楽しみなんだか・・・

アテネへの帰り道は、決まってコリントス運河で観光するのだった。
怪しいお菓子を20ユーロ分お土産に買ってしまった。

次の日は、アテネ観光と書いてあるけど、結局勝手に、観光してね。という意味でした。
私は、近くの海で泳ぐのだった。
去年の海岸より若干汚いけど、日本の海に比べれば、きれいだし、波は無いし、最高でした。
それに、バタ足で泳ぐと、下手なマッサージより効くことも判りました。
一石二鳥だね。

さて、完走パーティーに8時に行くため7時にバスが来たけど、何と ○馬さんが戻って来ないじゃないか?
気を利かせて、ぎりぎりまで待たせたら、顰蹙だぞ!と言われてしまうし。
・・・・・・・・・
そして、結局○馬さんは、勝手に外人とロンドンホテルから会場に行っていたのでした。
ああ、○馬さんは、ぎりぎりで完走していたけど、こういう、才能を使っていたんですね。

私は、どうも、要領の良さというものを天性持ち合わせていないので、まねは、出来ないね。

まあ、「自分で納得できないから止めたんだ」
と、言うのが正しいだろう。
作戦通りに行かなかったら、潔く引くべし。
でも、救急車のお世話になってからでは、潔い時期を逸してしまっていたかな。

そう言えば、誰かが、カメが潰れていたのを見た!
と言っていたのだが、みんな幻想だ、幻想だ!と言っていたけど。
スパルタのあたりには、ギリシャリクガメというのが、住んでいるらしいので本物だろう。

さあ、来年は、もう、全コースを把握したので、
緻密に作戦を立てて、完走ではなく、上位入賞を狙おうではないか。
もっとも、念のため、完走目標のプランも立てて、危なくなったら切り替えるのだ。
練習量は、今年のでよい事は判ったし。